中国思想史


■■<<中国思想史>> (森 三樹三郎/第三文明社 より)

P8〜  はしがき

…中国仏教は、あくまでも中国文化の中で独自の展開をとげた仏教であり、いちじるしく中国的な色彩を豊かにした仏教である。しかも、中国仏教は、中国の伝統思想と相互に交流しあったために、儒教や道教にも深い影響を及ぼした。このため六朝いらい千数百年にわたる中国思想の流れは、仏教を無視しては理解し得ないといえるほどである。したがって中国仏教を中国文化との有機的な連関のもとにとらえることは、中国思想史の研究にとって不可欠な過大であるといってよい。…

 目次

 第一章 中国思想の一般的性格

1.宗教的色彩に乏しい
2.西洋的意味での哲学がない
3.中国思想を政治的にしたもの

 第二章 天の思想・汎神論的世界観

1.天の崇拝の起源 
2.天の非人格化と汎神論的・連続的世界観
3.天性と天命

 第三章 戦国時代の諸子百家

1.諸子百家を生んだ社会的背景
2.孔子
3.孟子
4.荀子
5.韓非子
6.墨子
7.老子
8.荘子
9.列子
10.名家―論理と詭弁
12.雑家―戦国末の諸子百家の交流

第四章 秦の天下統一と法家思想の勝利

第五章 秦漢の大帝国の成立と思想界の動向

1.漢初の思想界
2.儒教の勝利と経学の成立
3.漢代の思想界の流れ

第六章 六朝時代の思想

1.六朝文化の大勢
2.三国魏の時代と老荘思想の全盛
3.西晋の天下統一と享楽主義の風潮
4.東晋王朝と仏教の受容
5.仏教の中国風の理解
6.道教の成立

第七章 隋唐時代の思想

1.唐の前半期―安禄山の乱まで
2.唐の後半期

第八章 宋代の思想

1.宋代の社j会と新儒学の誕生
2.北宋に生まれた儒学
3.南宋の朱子学
4.朱子学の対立者・陸象山
5.宋代の仏教と道教

第九章 元・明の思想

1.王陽明
2.陽明学の左派
3.李卓吾―陽明学の自滅

第十章 清朝の思想

1.清初の思想界
2.清朝中期の思想界
3.清朝末期の思想界