はじめに


 
 「無一物中無尽蔵、花有り月有り楼台有り…」。中国北宋の詩人、蘇軾(蘇東坡)は、そう喝破しました。その洞察は、正鵠を射貫いており、むろん現代においても通用するものと考えます。今、右も左も拝金主義で、どちらを選んでも、地球が壊れようとしています。経済成長でうつつを抜かし、忘却してしまった古人の知恵をいまこそ再興する必要があるのではないでしょうか?

 いつのまにか、親中派といえば、売国奴と同義語になってしまいました。中国に媚びへつらう政治家は、右にも左にも居ますが、彼らに共通しているのは、中国の文化に対する無理解です。同時に、彼らは、日本の文化も正しく理解していません。そして、さらに悪いことに、彼らを批判する保守の言論人も、やはり同様に中国の文化や、日本の文化を正しく理解していないのです。そんなことだから、むやみに媚びたり、排撃したりすることになるのです。日本の文化は、中国から多くを学んできましたが、中国の亜流ではありません。「出藍の誉れ」とは、日本のことだと思います。しかし、この表現のルーツは、荀子にあるのです。

 私は、日本は、基本的に親中の国であるべきものと考えています。「高層ビルを林立させて悦に入るような国」に成り下がってしまった中国を正気に引き戻すのが、日本に課せられた歴史的使命なのではないか、そのように考えているのです。

 過日、血液検査の結果が、異常に悪く、医師に酒を厳禁されてしまいました。何年も前から、メタボ予備軍として警告されていましたが、健康に自信があり、都合の悪い情報は信じたくないという心理も働き、徒過してしまっていました。様々な指標が黄信号、もしくは、赤信号を示しておりましたが、その中で、中性脂肪の値が高いという事実に疑問を抱き、ネットで医学関連の情報をにわか勉強しました。必要以上に摂取した糖質が、脂肪に化けてしまうという基礎的な事実さえ知らなかったのです。そのにわか勉強を元に糖質を制限、1時間のウォーキング、一日16時間の間歇ファスティング(断食)を実践したところ、顕著な成果があり、1か月で、12kgのダイエットに成功しました。身体は、驚くほど正直なもので、血液検査の結果は、劇的に改善。どうやら事なきを得ました。

 私が、警告を無視してしまったのは、医学知識の極端な欠落が原因ですが、同時に、常識に問題があったのだと思います。普通に3食食べているだけなのに、メタボになってしまうとするのなら、3食食べるべきだという常識が変なのです。(日に何度食事すべきかは、議論のあるところのようですが、少なくとも摂取カロリーを減らすべきなのは、明らかです。)地球の裏側から、食物を取り寄せたり、食べ歩きだけのために海外に出かけたりするのもおかしい。身土不二、土産土法、といった古くからある知恵を再評価すべきものと考えます。

 今、私たちが、求められているのは、足るを知ること(吾唯足知)ではないでしょうか?このサイトが、古人の知恵を再発見する小さなとば口となることを願って止みません。

                    ご仏縁に感謝しつつ…     合掌