Cooking Diary < 騎牛求牛>
令和5年2月28日
ダイアリーのタイトルを<騎牛求牛>とすることに決定。「木に縁りて魚を求む」(孟子)とも言うが、本質を見失った現代の迷誤をよく表していると思う。洪自誠の『菜根譚』は、宋代の書物、『小学』のなかにある「人常に菜根を咬みうれば、すなわち百事をなすべし」からとったと言われているそうであるがさすがと思う。連想ついでに国木田独歩の『牛肉と馬鈴薯』を本日、Amazonで発注した。昔の人の知恵には、感服するばかり。
令和5年2月28日
石原結實氏の「65歳からは空腹が最高の薬です」(PHP)を読んだ。衆目が収斂してすべてが繋がってきた感あり。江戸時代の腹八分は、現代の腹六分には、驚いた。今の生活の枠組みをそのまま維持したまま未来に進もうとする考えの浅ましさ、愚かさを思う。コウロギを食させる前にやるべきことがあるだろう。現在の状況は慨嘆すべきだが、逆に、未来への可能性、希望を感じさせる一冊だった。
令和5年3月1日
マクロビオティックの創始者が、日本人、桜沢如一氏(1893〜1966)であることを初めて知った。本棚に眠っていた「『一汁一菜』医者いらずの食養生活」の著者、若杉友子氏が、氏に傾倒していたことも…。マクロビオティックについては、マドンナがハマっていることぐらいしか知らなかったのだが、このムーブメントには、今日の栄養学の発展を先取する内容が含まれていたように思う。その主張のすべてが正しいというわけではないとしても、国際的な広がりを持っており、発展させるべき未来のシーズのひとつであることは、間違いないのではないか?人類に残された時間、現在の食糧事情などを考慮するならば、オールインしていいのではないかと思った次第。
<マクロビオティック>:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3
%83%AD%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF
<桜沢如一>:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E6%B2%A2%E5%A6%82%E4%B8%80
令和5年3月2日
マドンナのプライベート・シェフを務めた西邨まゆみ氏の著作をAmazonにてまとめ買い。11冊で4807円、意外に安かった。売れていないのだろうか?
幕内秀夫氏の「粗食のすすめ 実践マニュアル」を読了。少々、極端ではあるが、方向性は間違っていないと思う。主食を5,副食を5とし、副食のうち動物性食品を1、豆類を1、野菜、海藻、いも類を3とする比率は正しいのではないか?ただ、パン類を軽視している点については、批判する向きもあろうかと思う。読みやすかった。
令和5年3月3日
アウトラインをつかみ記憶に定着させるには、読書よりむしろ耳より情報を入れた方が良い。終日、YouTubeにて健康関連の動画をはしご。本日の白眉は、<本要約チャンネル・砂糖を2週間やめると身体はどうなる??>。コンパクトにまとまっており、情報の密度が濃い。ケトジェニックの話が、分かりやすく要約されていた。
https://www.youtube.com/watch?v=EFFtePHmQFI
令和5年3月4日
漬物、発酵にハマってしまいReaderStore、楽天Kobo、Kindleなどで資料を漁る。なぜ腐らないのか不思議でしょうがない。人類史に巨大なインパクトを与えた大発見、大発明だと思う。先日契約したAmazonのkindle Unlimitedが役に立ちそうだ。使いようによっては大変安いと思う。
令和5年3月5日
久司道夫氏の「地球と人類を救うマクロビオティック」を読了。非科学的独断には閉口するが、その主張には、一蹴しえない内容が含まれていると思う。おそらく、この団体が推奨している食事自体はじっさいに効用があるのだろう。しかし、残念ながら、教義内容は、論理的に飛躍が多く、科学的知見をまとった新興宗教と言わざるを得ないようである。だが、日本の伝統食で、アメリカを世界を変えてしまおうという気宇壮大な構想は、只事ではなく、面白かった。
Cf. マクロビオティック (macrobiotics) は、従来の食養に、桜沢如一による陰陽論を交えた食事法ないし思想である。長寿法を意味する[1]。玄米、全粒粉を主食とし、主に豆類、野菜、海草類、塩から組み立てられた食事である。身土不二、陰陽調和、一物全体といった独自の哲学を持つ。運動創始者の桜沢如一は、石塚左玄の玄米を主食とした食事法のための食養会に所属し会長も務めた後、思想を発展させ、また民間運動として世界に普及させた。他の呼称に玄米菜食、穀物菜食、自然食、食養、正食[注釈 1]、マクロビ[注釈 2]、マクロ、マクロバイオティックがある。
マクロビオティックの運動の始まりとしては、1928年に桜沢如一が行った講習会であると桜沢の夫人が述べている[2]。現在ではさまざまな分派が存在するが、桜沢如一に端を発した食に関する哲学や独自の宇宙感に関してほぼ同じ考えを保っており、また各集団も連携している[2]。2010年代には、マクロビオティックの健康効果の推定と[3][4]、乳がんや[5] 糖尿病にて[6] 臨床試験を実施した医学論文が出されており、日本でも栄養学者等を招いたシンポジウムが開催されている
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%93%
E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF
令和5年3月6日
…ことほど作用に、動物の食性は歯の形で決まっているわけです。人間の歯は32本、うち20本(20/32=62.5%)が穀物食用の臼歯、8本(8/32=25%)が果物・菜食用の門歯、4本(4/32=12.5%)が肉(魚、卵…)食用の犬歯です。…1975年、米国上院に栄養改善委員会が設けられ、…「食物のうち55〜60%を炭水化物にしなさい」という項目は、人間の歯が穀物(炭水化物)食用の歯を62.5%有しているという事実とほとんど一致しています。…
(65歳からは、空腹が最高の薬です・PHP・P87)
※こちらは、説得力ありと思う。
令和5年3月7日
「世界が認めた和食の知恵―マクロビオティック物語」(持田鋼一郎・新潮新書)を読了。この本は、良書だった。石塚左玄→ 桜沢如一 →久司道夫と続く、3代に亘る傑物の波乱万丈の物語である。実話とは思えないほどの内容だった。巻頭に、次のように記されている。「…マクロビオティックについて、食事による病気治療のプロセスを病理学的に十分解明していないという批判があり、それはそれで一理ある。しかし、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病、がんといった病気の治療にマクロビオティックが顕著な効果をあげている現実が存在するし、多くの臨床データもすでに公開されている。…一九九九年六月、アメリカの国立歴史博物館の科学、薬学、社会部門に、久司マクロビオティックと代替医療に関する資料が収蔵された。…もちろん日本人でスミソニアンの歴史博物館に「殿堂入り」した人物は久司が初めてである。…岡倉天心は『茶の本』の中で、「西洋と東洋は異なった方向に発展してきたが、互いに長短補って悪い理由はない」(桶谷秀昭訳)と述べている。…
P47に石塚左玄の狂歌が三首…
臼歯持つ人は粒食う動物よ肉や野菜は心して食え
塩からき菜や味噌にて飯食はば結核症のわづらひはなし
肉くはば野菜を好かぬ人となりくすりくすりと頼むをかしさ
エピローグは、「…今やマクロビオティックがアメリカ社会にじわじわと地下水のように浸透しつつあることは否定できない。石塚左玄、桜沢如一、久司道夫と受け継がれてきた日本発のマクロビオティックがアメリカのみならず世界の食生活を大きく変える段階に達しつつある。」と、結ばれている。
令和5年3月8日
[粗食」で10歳若返る (幕内秀夫・知的生きかた文庫・三笠書房)、読了。
…日本人ひとりあたりの米の年間消費量は、1965年度(昭和40年)には111.7キログラムでしたが、2011年度(平成23年)には、57.8キログラムと、ほぼ半分まで減少しているのです。…(P61〜)
※食糧安全保障の観点からも米を食すべきなのはあきらか…。世界中で寿司、おにぎりが食されるようになってきており、米生産の適地、日本で米を減反するのは馬鹿げている、と思う。
令和5年3月9日
これを食べれば医者はいらない (若杉友子・祥伝社黄金文庫)、読了。
…左玄は、「食養」の基本的な考え方を次のように示しています。
食本主義―健康の基本は食。病気の原因も食にある。
人間穀食動物論―人間は穀物を主食とするようにできている。
身土不二―土地の環境にあった食事をとることで、心身も環境に調和する。
陰陽調和―陽性のナトリウム、陰性のカリウムのバランスが大切。…病気になる。
一物全体―一つの食品を丸ごと食べることで陰陽のバランスが保たれる。
…(P113〜)
<Wiki・陰陽>
陰陽(いんよう・おんよう・おんみょう、?音: y?nyang、英: yin - yang[1])とは、中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陽(よう)と陰(いん)の二つのカテゴリに分類する思想。陽と陰とは互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされる[2][3][4][5][6][7] 。
このような陰陽に基づいた思想や学説を陰陽思想、陰陽論、陰陽説などと言い、五行思想とともに陰陽五行思想を構成した。
概要
原初は混沌(カオス)の状態であると考え、この混沌の中から澄んだ明白な気、すなわち陽の気が上昇して天となり、濁った暗黒の気、すなわち陰の気が下降して地となった。この二気の働きによって万物の事象を理解し、また将来までも予測しようというのが陰陽思想である。
能動的な性質、受動的な性質に分類する。具体的には、光・明・剛・火・夏・昼・動物・男、闇・暗・柔・水・冬・夜・植物・女などに分けられる。これらは相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ない。森羅万象、宇宙のありとあらゆる物は、相反する陽と陰の二気によって消長盛衰し、陽と陰の二気が調和して初めて自然の秩序が保たれる。
陰陽二元論は、この世のものを善一元化のために善と悪に分ける善悪二元論とは異なる。陽は善ではなく、陰は悪ではない。陽は陰が、陰は陽があってはじめて一つの要素となりえる。あくまで森羅万象を構成する要素に過ぎない。中国の戦国時代末期に五行思想と一体で扱われるようになり、陰陽五行思想となった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E9%99%BD
※非科学的と断ずるのは簡単だが、考えてみれば、マイナスの電子、プラスの陽子など、今日の科学自体が、一種の陰陽論と言えなくもない。
令和5年3月10日
再び、マクロビオティックについて…。
久司道夫の「地球と人類を救うマクロビオティック」(たま出版・P138〜)
ポルトガル・リスボンでの実験あるいは内外の様々な研究調査の結果を、素直に受け取ればわかるように、心や暴力ばかりでなく、あらゆる社会的な問題は食物と深く関連しています。その意味でも、マクロビオティック食がリスボンの凶悪犯の心を入れ替えさせたように、世界連邦という一つの世界を実現し、本当の平和を手に入れるための第一のステップは、食を正すことなのです。具体的には、次のような原則が考えられるのではないでしょうか。
第一に農薬のかからないオーガニックなものであること。
第二に、主食と副食がはっきり分かれていること。
第三に、穀類をはじめとしたいろんな食材を精白したり、精選しないなるべく自然なものにする。
第四に、動物性食品を減らして、なるべく植物性のものから蛋白質をとるようにする。
(以下略…)
※実証に不十分な点はあるとしても、食と心、行動、社会問題に関連性があるという着想は、ユニークであり面白い。玄米を食べていると、食に関する嗜好が変化するということは、経験則として有りうることだと思う。だとすれば、そこから食体系を変え、社会問題の解決につなげるという発想は、あながち荒唐無稽とは言えないのではないか?
令和5年3月11日
「なぜ粗食が体にいいのか」(帯津良一/幕内秀夫・三笠書房・P170〜)
食の怖さ―日本有数の「長寿村」はなぜ滅びたか
…その桜沢先生がつくられた組織が、日本CIという団体です。早速、その団体が合宿を行うというので参加しました。もう三十年近く前のことになります。その合宿の印象は「強烈でした。…食事の時になったら、みんな箸をテーブルに置いて、ご飯を噛む回数を数えているんです。誰も話なんかしません。異様な雰囲気を感じたものです。しかも、参加者はみんなガリガリにやせているんです。…その合宿中、埼玉県から参加された野口さんという方を知ります。その方が「幕内さん、栄養教育以外の食生活にもさまざまな考え方があるんです。幅広く勉強したほうがいいですよ」と教えてくれたんです。もし、野口さんと出会ってなかったらどうなっていたかと考えるとぞっとするときがあります。
…とにかく十年間はさまざまな主張に耳を傾けてみよう。そして、なぜ、民間食養法の世界の主張は辻褄が合わないのか。徹底的に考えてみようと思ったんです。
…そして、考えたのは、何百冊と本を読んでいたら悩むはずだ。簡単に結論など出るはずがない、ということです。・・・そこで、出会ったのがみどり会診療所(渋谷区)の馬淵通夫先生と、松井病院(大田区)の日野厚先生でした。・・・日野先生は一貫して「道の真ん中を歩きなさい」という主張をしています。また、私は馬淵通夫先生の所に約四年いましたが、いつも「幕内君、正しい食生活なんてわからないよ。間違わなければいいんだよ」と言われつづけました。
…極端な食事療法は一〇〇〇人のうち三人しか実行できるものではありません。そして、必ずリスクがあります。それよりは、当たり前の食生活を見直していただきたいと思います。
※この本の、はじめに、に、次のような一節がある。「…私が提唱する『粗食』とはけっして『貧しい食事』という意味ではありません。むしろその逆で、『日本の豊かな風土から生まれた豊かな食生活』のことなのです。本書では、見せかけではない、『本当の豊かな食生活とは何か』を提案したいと考えています。そのことが健康を守る食生活であり、自然治癒力を高める食生活だと考えるからです。…」栄養学の最近の知見などを参考にすると、中庸を心得た見解は、このあたりに落ち着くのではないかと思われた。
令和5年3月12日
<座礼棚と利休のことば>
・裏千家、「座礼棚」を考案
9月13日(火) 東京朝刊
茶道三千家の一つ、裏千家(京都市上京区)は8日、お茶を楽しむ際、正座をせずにあぐらでも気楽にお点前をできる「座礼棚(ざれいだな)」を考案したと発表した。
裏千家によると、座礼棚は釜を置く炉付きの組み立て式テーブルで、長さ約140センチ、幅約40センチ、高さが最大約18センチ。正座をする機会が少ない現代の住環境を考慮し、洋間や茶室ではない和室でも、座布団にあぐら座りでお茶をたてられる。
…会見した家元は「あぐらのイメージは軽く、戸惑いもあったが、気楽にお茶を楽しみ日本文化に対する尻込みをなくしてくれれば」と話した。
http://www.sankei.co.jp/enak/2007/may/kiji/09life_agura.html
・Histonary 千利休の名言20選!より
釜一つあれば茶湯はなるものを数の道具を持つは愚かな
茶の湯とはただ湯をわかし茶を立ててのむばかりなることと知るべし
家は漏らぬほど、食事は飢えぬほどにて足りることなり
人の行く 裏に道あり 花の山、いずれを行くも 散らぬ間に行け
https://histonary.com/rikyuu-meigen/
※利休の侘茶の精神は、正しく伝えられているだろうか?護るべきもの、捨てるべきものを誤ってはいないか?
令和5年3月13日
図解養生訓 「ほどほど」で長生きする 斎藤 孝 (ウェッジ)
6.心は「静かに」、身体は「動かす」 (P033〜)
心は身の主也、しづかにして安からしむべし。(巻第一の14)
13.健康のもとは腹八分目 (P064〜)
酒は微酔にのみ、半酣をかぎりとすべし。
食は半飽に食ひて、十分にみつべからず。
酒食ともに限を定めて、節にこゆべからず。(巻第一の9)
19.身体を温めれば病は減らせる (P087〜)
凡の食、淡薄なる物を好むべし。
肥濃油膩の物多く食ふべからず。(巻第三の6)
21.自分の幸せの基準を持つ (P098〜)
心を平らかにし、気を和やかにし、言をすくなくし、しずかにす。
是徳を養ひ身をやしなふ。(巻第二の19)
22.自分への「見切り力」をつけよう (P103〜)
万の事、皆わがちからをはかるべし。(巻第二の31)
25.流れに乗れば道が開ける (P114〜)
心ゆたけくして物とあらそはず、理に随ひて行なへば、世にさはりなくして天地ひろし。かくのごとくなる人は命長し。(巻第二の24)
30.今、この瞬間を楽しむ (P135〜)
貧賤なる人も、道を楽しんで日をわたらば、大なる幸なり。(巻第二の18)
※大晦日にそばを食うのが、我が国の伝統であり、それを良しとしてきた。幸いにして細く長くは、万人に可能。貝原益軒の『養生訓』で既に答えは出ている。
令和5年3月14日
道元禅師の『典座教訓』を読む 秋月龍a (大法輪閣・P4〜)
道元禅師はなぜ料理の本を書いたか―まえがきに代えて―
…道元は二十三歳の年、道を求めてはるばる当時は宋の国といった中国に渡った。まだ慶元府の港に停泊中の船内に留まっていた時のことである。ひとりの老僧が船にやってきた。年のころは、およそ六十歳ばかりである。日本の椎茸を買いに来たという。道元はその老僧を自室に招き入れて、お茶をすすめた。どこからおいでかと、尋ねてみると、禅宗五山の一つ安育王山の典座(禅寺で台所を預かる役位、禅院の六知事の一人)であった。
…
道元 「あなたはお年なのに修行といわれますなら、どうして座禅弁道し、また公案(参禅にあたって師から修行者に与えられる参究の課題)を参究することをなさらずに、煩わしい典座の職など任じられて、ただひたすらに作務(禅門の勤労作業)に努められるのですか?そんなことをして、よいことがあるのですか?」
このとき老典座は大笑いして言った。
典座 「外国の立派なお方、あなたは、まだ弁道のなんたるかをお分かりでない。まだ文字のなんたるかをご存じでない!」
道元は、彼のこのような言葉を聞いて、ふっと恥ずかしくkなり、心に驚いて、すぐに尋ねた。
道元 「どのようなものが文字ですか、どのようなことが弁道ですか?」
典座 「もしその質問の真に意味するところとすれ違わなければ、それが、文字を知り、弁道を体得した人というものです」
…日本の禅は利休の「茶道」を生んだ。道元がせっかく『典座教訓』という本を残してくれた。日本の料理人はこれをなぜ利休の「茶道」にならって「料理道」にまで形成しなかったのであろうか。私は日本の料理人の心ある方々が、ここに思いをいたして、みずから親しく「禅」に参じ、「「禅心に生きる料理道」を確立されんことを、衷心から希うものである。それは何も専門の料理人だけの話ではない。一般家庭の主婦の方々にも、日々の料理の中に、単に実用を超えた深い宗教的な意味を味わっていただきたいと祈るものである。
PS.P8に「只管打坐」について次のような記述がある。
(座禅には、「悟るための座禅」と、「ただ座る」座禅があるとして…)
…私はこういう座禅を「前般若の座禅」(pre-pprajina Zazen)と名づける。これは、衆生が仏になるという、宗教学上にいわゆる上り道で考えた座禅である。これに対して、いわば下り道で考える座禅がある。…すでに悟った仏の立場から、仏として参禅するという座禅である。…私は、これを「後般若の座禅」(post-prajina-Zazen)という。…
令和5年3月15日
・本要約チャンネル 「『空腹で歩く』と病気にならない」を世界一わかりやすく要約してみた。
https://www.youtube.com/watch?v=-PmbXPjWJsc
※情報量多く、内容も妥当。白血球が、満腹時には働かないという話は、初耳。面白かった。
令和5年3月16日
生乳余るのに牛乳値上げ? コロナで増産計画が一転
牛乳や乳製品の値上げが相次ぐ。主な理由はエサ代の高騰だ。実は原料の生乳は余っている。2014年のバター不足を受けて生乳の増産に向けてカジを切ったのに、農林水産省は乳牛減らしに補助金を出すことを決めた。牛乳の価格から見えるのは想定外の事態に翻弄された政策と酪農の厳しい現実だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB178FB0X10C23A1000000/
※気違い沙汰である。この世から醜い争いをなくすためには、より多く生産して、より豊かにならなくてはならない。そう言って、競争を煽り、生産にドライブをかけ続けた結果がこれ。そろそろ自由主義の幻想から目覚めなくてはならないのではないか?むしろ農本主義に回帰した方がよいかもしれない。恵みに感謝して、一年一年、静かに暮らすことを学ばないと地球がもたない。自然も人間も壊れてしまう。抜本的、根本的に問題を考え直すべき。既成政党は、すべてレッドカード!
令和5年3月17日
日本人のための科学的に正しい食事術 西沢邦浩 (三笠書房・P21〜 )
◇基本の食べ方その@「血糖値」に気を付ける
…日本人は、体質的に血糖値上昇を抑えるホルモン「インスリン」の分泌力が、白人や黒人に比べて弱い。そのため、血糖値が上がりやすい食事を続けていると、腎症やがん、認知症をはじめ、多くの疾病を誘発する「糖尿病」にかかるリスクが高まるおそれがある。…(さらに)余った糖が体を構成するタンパク質と結合し、終末糖化産物「AGEs(Advanced Glycation End Products)」をつくり、…血管や脳神経、骨の劣化を招いたりと全身に影響する。さらに高血糖状態はうつなどのリスクを高める。すなわち、高血糖は血管などの重要な組織を痛めるだけでなく、メンタルにまで悪影響を及ぼしてしまう。まさに万病のもとなのだ。
◇基本の食べ方そのA「腸」にいい食事をする
二つ目は、ここ10年ほどで急速に研究が進み、私たちの健康維持に大きな影響をもたらしていることがわかってきた「腸」の環境を整えること。…私たちに有用な働きをする菌たちは、主に、炭水化物の一部である食物繊維、なかでも水溶性の食物繊維や難消化性(人の消化酵素によって消化吸収されない)のでんぷんなどをエサにしている。ことに私たち日本人の腸には、他の民族と比べて、難消化性の炭水化物をエサにする腸内細菌が多いようだ。一方で、ほとんど有用菌のエサにならない硬い食物繊維(不溶性食物繊維)には便のカサを増やし、腸の動きをよくするといった働きがある。…食物繊維が多い食事は一つめの「高血糖を防ぐ働き」も発揮してくれるので、まさに一石二鳥。
◇基本の食べ方そのB「空腹感」を大切にする
空腹は体のメンテナンス機能を稼働させるスイッチのようなもの。空腹になると、体は排泄モードになり、腸は蠕動運動を開始して、便を押し出そうとする。さらに、「サーチュイン・ファミリー」(sirtuin family)という長寿遺伝子群が活性化したり、…「オートファジー」(自食作用)が稼働したりして、全身で老化や病気を防ぐ働きにスイッチが入る。
※かつては、栄養学的に価値のない単なる「滓」と考えられていた食物繊維が、実は、重大な役割を担っていたことがわかってきたことは、刮目すべき変化。隔世の感がある。
令和5年3月18日
・本要約チャンネル 「長生きしたけりゃパンは食べるな」を世界一わかりやすく要約してみた。
https://www.youtube.com/watch?v=wOI14Hyu9Ag&t=1171s
・グルテンフリーの基礎知識 〜小麦・添加物フリーでも美味しく豊かな食生活〜
https://www.yanmarmarche.com/article/tips19/
※これだけ普及したものをいまさら危険視するのもどうかと思うが、実証データが蓄積されてきていることは看過できない。説得力はあるように思う。君子危うきに近寄らず。とりあえず日本人の場合は、コメ離れにストップをかけ、伝統食に回帰すればOKだろう。
令和5年3月19日
心と体が最強になる禅の食 千葉公慈 (河出書房新社・P29〜)
「食に集中し、「食」に応えているか
「茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す」
曹洞宗の大本山、総持寺を開いた瑩山(けいざん)禅師の言葉です。…この言葉が生まれた経緯には、次のような前段があります。
瑩山禅師は、曹洞宗の開祖・道元禅師から数えて4代目に当たる方です。その師が3代目の徹通義介禅師という立派な高僧で、その方が曹洞宗を担っていました。義介禅師は、存命中の道元禅師を知る最後の弟子です。その義介禅師もお年を召し、「道元禅師の教えを受け継ぐ人がいなくなったら曹洞宗はどうなるだろうか」と心配していました。
そこで義介禅師は、若手のなかでも飛びぬけて優秀だった瑩山禅師に期待をこめて、弟子一同がいるなかで次のような公案を出します。「悟りの境地(平常心是道)について言える者はおらんか?」瑩山禅師は、その問いに、「黒漆の崑崙、夜裏に走る」と答えます。黒漆とは「漆黒」のこと、崑崙は「玉」、夜裏は「闇夜のなか」ですから、「真っ黒い玉が闇夜のなかを飛んでいる」様子です。…だから、「あるけれども、目に見えないものが悟りである」と言ったのです。その言葉に一同キョトン。そこで義介禅師が、「もっとわかりやすく言えないか」と尋ねたときに、瑩山禅師が言ったのが冒頭の言葉、「茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す」だったのです。
その言葉を聞いた義介禅師は安心して、
「ああ、これで道元禅師の教えは受け継がれていく。大丈夫だ」
そう確信したと伝わっています。
※言いえて妙!今日はよいお話に出逢えました。
令和5年3月20日
【大好評】“なんてウマいんだ!” ニューヨークの小学生に「おにぎり」配布 “日本のお米の良さ”アピール アメリカ
https://www.youtube.com/watch?v=qBLBh7Xc2G8&t=1s
※やることはやっている模様。まあ当然か…。
令和5年3月21日
【ベストセラー】船瀬俊介「牛乳のワナ メディアでは報道されない乳製品の黒い真実 」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=04vki-pyZLk&t=5s
※正直言って、衝撃的内容!蛋白質の過剰摂取が問題というのは、その通りと思う。しかし、お釈迦様は、スジャータの供養したミルク粥を食されて悟りを開かれた。こうした歴史的経緯を考えるとき、過剰に反応するのは、如何かと思う。
令和5年3月22日
牛乳は体に悪いってうそ?本当?根強い牛乳有害説に終止符が打たれるか!?【ゆっくり解説】
https://www.youtube.com/watch?v=sPVOM0f29zM&t=920s
※こういうこともある。常識に照らして、何かおかしかったり、論理に飛躍があったりしたら、注意した方がよいということだと思う。
令和5年3月23日
体によい食事ダメな食事―伝統食に学べ (幕内秀夫・風濤社・P109〜)
宮沢賢治の書いた『農民芸術概論』の序論には……
おれたちはみな農民である ずゐぶん忙しく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういう人も応々にあった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於いて論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教えた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ね(め?)よう 求道すでに道である
私たち凡人にはとても銀河系を意識することは容易ではありませんが、世界全体の幸福、せめて他の国々の米びつに手を入れるような食生活はしたくない、その程度の意識はもちたいものです。
※同書においては、 次のような傾聴すべき 指摘もある。「…ヨーロッパにおいて、主食が存在しない理由は、夏が短く、気温も低く、降水量も少ないという気候の影響なのです。…ヨーロッパの人たちが、肉や乳製品、野菜に少量のパンという食生活をしてきたのも、パンを腹いっぱい食べることができなかったからなのです。…」(P75〜)
令和5年3月24日
佐藤 初女(さとう はつめ、1921年10月3日 - 2016年2月1日[1])は、日本の福祉活動家、教育者。1992年より青森県の岩木山山麓に「森のイスキア」と称する悩みや問題を抱え込んだ人たちを受け入れ、痛みを分かち合う癒しの場を主宰。それ以前は弘前市内で自宅を開放して同様の活動をしており、こちらは「弘前イスキア」と呼ばれていた。素朴な素材の味をそのままに頂く食の見直しにより、からだから心の問題も改善していくことができると訴えた。
「イスキア」とは、イタリア西南部のナポリ湾の西に浮かぶイスキア島の名前から採られたもの。ナポリの富豪の息子で、何不自由ない暮らしをしていた青年が、この島を訪れて、贅沢三昧の生活から、自分を静かに振り返ることを学び、そこの司祭館に滞在したというエピソードから借用されたものである。佐藤自身もカトリックの信者だった。
生涯
青森市生まれ、青森技芸学院(現在の青森明の星高等学校)を卒業。3年間小学校の教員をし、1944年に勤務校の校長だった佐藤又一と結婚。夫は既に3人の子どもがあり、再婚だった。その後は、教職を退き、弘前市内に在住。ろうけつ染めの指導などをし、1964年より15年間、弘前学院短期大学で非常勤講師として家庭科で教鞭をとる。1979年には、弘前染色工房をオープンさせる。
地域に密着した多年にわたる教育、福祉の活動により、アメリカ国際ソロプチミスト協会賞、ミキ女性大賞、国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、弘前市シルバーマンジ賞、第18回東奥賞など受賞。1995年、龍村仁監督の『地球交響曲 第二番』に出演。
2016年2月1日、弘前市内の病院において乳癌のため逝去。享年94歳。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%88%9D%E5%A5%B3
※幕内秀夫氏との対談本により、遅まきながら佐藤初女の名を知ることができた。平易な言葉で語られているが、きわめて重要な指摘が散見され、大変興味深かった。
令和5年3月25日
「粗食」のきほん〜ごはんと味噌汁がればいい〜 (佐藤初女 幕内秀夫 冨田ただすけ /ブックマン社/P81〜)
第3章 食べることは生きること
私たちを生かしてくれる食材に、感謝の気持ちを持って作る―
初女 「食材は私たちを動かす炎みたいなものだととらえること。そうすると調理する心が違ってきますからね。調理する心と私たちの生活は切り離せないくらい一体なんだけど、そこまでの考えになっていない。それから、お料理は、私たちの口を通して体に入るでしょ。そうすると、その食材の命と私たちの命が一緒になって、これからの生涯を共に生きていくんだってことをお話してるの。…
…調理は命と命をつなぐもの。だから食材の気持ちになって寄り添って作りたい。…そういうふうに調理された食材は、命を生かされて、いただいた私たちも元気になれるの。「食は命」と常々私は話をしているけど、食をおろそかにすることは、命をおろそかにすることになるんです。
※帯に次のように書かれている。
「ごはんと味噌汁。この国は、この二つを基本とした食文化だったはず。「健康になりたい」。「長生きしたい」。―そう願うのであれば、よけいなこだわりを捨てて、まずはご飯と味噌汁だけ、毎日ちゃんと作ってみてください。ただそれだけのことで、心も、体も、不思議なほど元気になります。」
まさに至言と思う。
令和5年3月26日
1.食べ物を変えると、からだも、運命も変わります。 (岡田恭子・河出書房新社)
…玄米菜食にして3日目くらいから、バナナのような大きな便り(排便)が3本出るようになりました。当時8か月だった長男は、一日10本出ました。もちろん、母乳ではありません。まだ8か月の赤子の小さなからだですから、からだ中がウンチかしら、と思うくらいでした。そして不思議なことに、私、5歳の長女、長男、3人とも、3週間たった同じ日に、1日1本になりました。同じ量の同じ玄米菜食の食事なのに、このあとずっと1日1本なのです。このあたりのことも不思議だなと思い、玄米菜食がいいと感じられるようになりました。…(同書P018〜)
2.体によい食事ダメな食事 伝統食に学べ (幕内秀夫・風濤社)
…つまり、この時代には、食物の選択においてもっとも重要なことは消化率だと考えられていたわけです。…その当時の影響は今でも残っています。たとえば、ある栄養学者は「…かつて、国立栄養研究所は、栄養学校の生徒を被検者に、一年間にわたって玄米食の実験をしたが、その結果、玄米食を食べたときの排せつ量は、副食は同じでも、白色米を食べた場合の二倍も多かったという。このことはとりも直さず玄米食の消化吸収の悪さを証明している。…とくに、玄米食にとるべきところはない」(毎日新聞)と述べています。…ところで、最近はダイエタリーファイバー、あるいは食物繊維という言葉を耳にすることが多くないでしょうか。この食物繊維は第六の栄養素群として今、もっとも注目されています。…(同書P168〜)
<本日、偶然に岡田恭子氏の本を手にした。マクロビ信者のマクロビ礼賛本かと思っていたのだが、まったく違っていた。本書のあとがきに次のようにあった。>
私が皆さんにお伝えしたいことは、、三つあります。
@飽食、食べすぎの現代日本人に、ガンもウツ病も花粉症も、食べ物、玄米菜食(マクロビオティック)でよくなるのです、ということ。
Aさらにその玄米菜食を長年続けると、今度は逆に、体調が悪くなること、です。@の玄米菜食で排毒が終わったら、昭和30年代の庶民の食事に変えなければいけない、ということ。
B生きかた、考え方を、恭子式マクロに変えること。
※やはり正解はこのあたりか…、傍証が得られたような気がして、なんだか今日は、嬉しかった。
令和5年3月27日
話題作】「内臓脂肪を取り除く魔法の朝食」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=nA-cRCHtdnE&t=351s
※おさらいに最適な動画。総合的な解説がよい。
令和5年3月28日
【話題作】「保存版 白米の代わりに食べるべき最強の食べ物5選」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=_KJgtAw-7vM
※率直に言って、日本人の場合、玄米に勝るものはないと思う。なんでも外国に「右に倣え」する必要はない。
令和5年3月29日
食べ物を変えると、からだも、運命も変わります。 (岡田恭子・河出書房新社・
P 048〜)
たとえいうなら、玄米とは、、竹ぼうきを持ったドブ掃除人なのです。病気をしている人の血管は、ドブのようにヘドロが溜まっています。…そのヘドロの溜まったドブ(血管)を、「玄米」という竹ぼうきが掃除をしてくれるのです。この掃除が終わると。ドブ(血管)は、サラサラと流れるきれいな小川に変わります。
…1.病気を持っているとき、最初は完全な玄米菜食、マクロビオティックで、排毒、デトックスをしっかりすること。2.デトックスが終わり、からだが治ってきたら、マクロビオティック三昧ではなく、食べ方を変えること。…具体的には、昭和30年代の庶民の食生活、を目安にしてください。
※恭子式マクロの玄米菜食理論とのことですが、わかりやすいと思いました。
令和5年3月30日
【ベストセラー】「「善玉酵素」で腸内革命」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=6ux-ID21oE4&t=923s
※タイムリーにヒット!
令和5年3月31日
おむすびの祈り 「森のイスキア」こころの歳時記 (佐藤初女・集英社文庫・P50〜)
和尚様と一杯のお粥
あるとき、ガールスカウトの活動の一環で、子どもたちとお寺に座禅に行く機会がありました。座禅をした後にお粥を出していただくことになっていましたので、事前に人数を決めて申し込んでありました。すると当日になって、参加を希望する子が、次から次へと増えていきます。人数が増える度に、和尚様のところに行って、「すみません、また増えたんです」と伝えますと、和尚様は、「はいはい」と快く返事をしてくださいます。「申し訳ないんですが、またひとり来たん.です」三回目に行くときには、きまりが悪くて身も小さくなる思いでした。すると和尚様はそばにあった柄杓を持ちあげてこうおっしゃったのです。「何も心配することはないんですよ。ただこの柄杓に水を入れて一杯足せばお粥は増えるんですから」
聖書の中には、イエス・キリストが五つのパンと二匹の魚を何千人もに食べさせたという話が出てきます。私は和尚様のこの言葉を聞いて、聖書の話の意味を、初めて本当に理解できたように思いました。「もうこれ以上は無理」と枠をつくってしまうのではなく、「ひとりでもたくさんの人に食べさせたい」という思いを広げていく。和尚様のこの言葉は、聖書の話につながるものだったのです。…
※如是如是!
令和5年4月1日
土井善晴さんちの「名もないおかず」の手帳 (土井善晴・講談社+α文庫)
…日本の家庭料理にはそもそも西洋料理のメインディッシュのようなドーンとした“主役”のお料理がありません。私たちの日々の食卓では、魚や肉の大きなおかずが必ずや主菜である必要はないのです。むしろ、マーケットで見つけた旬のみずみずしい野菜を油揚げやじゃこ、少量の肉などと一緒にしたおかずが“主役”になることが多いです。たとえば、小松菜と油揚げの煮びたしとか、玉ねぎと豚肉を炒めたのとか。そういうおかずに、ちょっと干物を焼いたり、牛肉のしぐれ煮にような常備菜を添えて、酢の物や温かい汁物を作れば献立のできあがり。つまり、食卓にちょこちょこと並ぶお料理の全体で、味や彩りや栄養のバランスがとれていて、ご飯がおいしく食べられればいい、という考え方です。こうした昔ながらの日本の家庭料理のスタイルは結果的に野菜をたくさん食べられます。栄養の偏りもなく、ヘルシーで経済的であります。そして何より“おいしい”のです。旬の野菜をただ炒めたり煮たりしただけのシンプルなお料理は値段をつけにくいから、お店ではなかなか食べられません。でも、それこそが一番おいしい。家庭でしか食べられない“おいしさ”です。…
※小さな名著!
令和5年4月2日
最新刊】「新しい腸の教科書 健康なカラダは、すべて腸から始まる」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=-JmNxJNBttw&t=897s
※伝統による経験則と最新の現代科学を繋ぐミッシングリンク=腸、と実感!
【健康な腸を育てる4大食品】
1 発酵食品
2 水溶性食物繊維
3 オリゴ糖
4 EPAとDHA
なるほどと思う。
令和5年4月3日
・【ベストセラー】「20歳若返る食物繊維 免疫力がアップする! 健康革命」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=KxL83G_glcA
※!
令和5年4月4日
・【ベストセラー】「果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=F1nbCO2SQhs&t=461s
※繰り返し確認される事実が指し示すこと→ “Back to the Past!!
TO BE CONTINUED